
1: ◆qQDmM1OH5Q46 投稿日:2015/11/28(土)17:27:01
【エネルギー戦争】日露パイプライン構想はプーチンの甘い罠? 官民ともに追求すべき国益 (1/2ページ)
>>2015.11.28
「ロシアからパイプラインを引き、石油とガスを買う場合に、どのような問題が起こるかを研究してもらえないか」
ある元経産官僚は1990年代、官房長官や通産相(現経産相)を歴任した自民党大物政治家、
梶山静六氏から、こう頼まれた。当時、ロシアは経済混乱状態にあり、政府や企業から、梶山氏に打診があったのだ。
経産省も関心を示したが、ロシアの政情不安などを理由に計画は立ち消えになった。
「まともな政治家は日本の『エネルギー自立』を常に考えていた。最近はそうでもないが…」
元経産官僚は、梶山氏をこう振り返った。
ロシア・極東シベリアには豊富な石油と天然ガスがある。サハリン(旧樺太)では、
日本企業などが出資する石油・天然ガスの開発プロジェクトが行われ、一部が日本に輸出されている。
この地域の人口はわずか約700万人で、開発資金は常に不足している。
近年の環境変化で、日ロエネルギー協力のメリットは高まっている。
日本では原発の長期停止で天然ガスの輸入が急増している。
ロシアでは、ウクライナ問題で日米欧の経済制裁を受け、国際的に孤立した。
ロシアの国庫収入の6割は石油関連の税収であり、昨年からの石油価格の下落で打撃を受けている。
ロシアの国営メディアは最近、「日ロパイプライン構想が浮上」と繰り返し伝えている。
旧ソ連時代から同国の報道は「政府の意向」を反映している。
プーチン大統領も、日本と中国によるシベリア開発協力の推進を頻繁に唱えている。
ロシアは日中両国をてんびんにかけながら、パイプライン構想を再び持ち出してくる可能性がある。
今年6月、都内で開かれたシンポジウムで、日本の大手ガス会社が「現時点で実現するとは考えていない」
としながらも、サハリンから日本の関東地方までのパイプラインの建設試算を公表した。
総延長が約1500-2000キロ、総工費は最低で35億ドル(約4280億円)。
パイプライン開設で、東日本のガス価格は現在の半分以下になるという。
続き ZAKZAK ■石井孝明(いしい・たかあき) ジャーナリスト。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151128/dms1511281530001-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151128/dms1511281530001-n2.htm
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